動物看護師時代の話です。
病院には様々なわんちゃんが来ます。
もちろんその子によって対応が変わります。
診察台での関わり方、保定の仕方、入院での管理や接し方。
どれも「心」を大切にする事を心がけていました。
「どうすれば〜してくれるだろう。」
「なんで〜してくれないんだろう。」
それを感じ取る事で、その子と心を通じ合わせる事ができました。
緊急入院となると
具合はものすごく悪いし、血液検査やレントゲン、エコーなど色々されたあげく、点滴で管をつけられるし、手術されたり、家族はいないしお部屋は硬いし、寒いし。
わんちゃんの心理的にはしょんぼりですよね。
中には怒りを感じている子もいます。
それによって、うまく治療や看護ができなくなる場合があります。
けれど、ちゃんと考えてあげれば大丈夫です。
・頻繁に名前を呼んであげる。
・笑いかけてあげる。
・なでなでしてあげる
・お話してみる。
・あなたの気持ちがわかるよと寄り添ってあげる。
・お膝に乗せたり、抱っこしたり、人の温もりを感じてもらう時間を作る。
など、家族がしてくれたことと同じように愛情を持って接してあげる。
そうすれば、わんちゃんは安心してもいいんだと心を開いてくれます。
脳に先天的な疾患がない限り、何か行動をするのに理由があります。
この子はダメだから〜できないんだ。
どうせこの子に何言ってもできるわけがない。
その前に、そうなる原因を考える。
それによって自分がどうするのか考える。
そして行動して反応をみる。
その繰り返しによって、その子ひとりひとりのBestを導いていく。
それが大事だと思っています。